約 3,993,751 件
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ヘルキャットがいるマップで使用すると、ヘルキャットを10日間ペットとして手なずけることができる。 売買不可。 画像 完成品 主材料 副材料 備考 ドラゴンオーブ 光のぶどう×1 竜の卵の殻×1ゾイサイト×1 使用するとゾイサイト魔力1を消費して、竜の国の入り口マスまで移動できる ヘルキャットの巻物 光のぶどう×1 パルプ×1 *巻物-書参照 採取場所 取得中です。 光のぶどうを副材料に使用するアイテム 取得中です。 光のぶどうを使用する武器 取得中です。 ドラゴンオーブ 画像 完成品 主材料 副材料 備考 ドラゴンハイオーブ ドラゴンオーブ×3 ゾイサイト魔力1を消費して、パーティメンバー(3人まで)を連れて竜の国の入り口マスまで移動できる ドラゴンゾアオーブ ドラゴンハイオーブ×3 ゾイサイト魔力1を消費して、誰でも9人(自分含めて10人)まで連れて竜の国の入り口マスまで移動できる
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名前 いくらぶどう 分類 果実 初出 177話 捕獲レベル 2 生息地 鉄平によって再生 概要 読者投稿の食材。ブドウ科のつる性落葉高木。いくらのように透き通ったぶどうで、食感もいくらに似ている。 生臭さがなくフレッシュな味。特に醤油との相性がよく、醤油に漬けたものは酒の肴にぴったり。 天然物は40年前に姿を消したが、鉄平によって現代に再生された。 関連項目 猛獣・食材図鑑(原作) もち石
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【名前】 舞踏ぶどう 【読み方】 ぶとうぶどう 【分類】 植物獣類 【捕獲レベル】 30 【生息地】 【体長】 【体高】 【体重】 【価格】 不明 【詳細】 オータムマウンテンに生息するブドウを身につけた食獣植物。 舞うように動いて獲物を捕らえる。 集団で現れ、小松を驚かせたがテリーによって追い払われる。
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海ぶどう
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白ぶどう 入党時期 どなたか覚えていたら教えてくださいw キャラクター1 最近お気に入り イオン! キャラクター2 手数で圧倒!! 海アデ! キャラクター3 魔法攻撃に強いぞ! 戦闘バン! 最近の課金 ペットアヴァ! でも箱の中身は・・・ 最近の悩み あのね、夜のなると眠くなるのママ・・・ 嬉しかった事|500円貯金で10万円貯まったw 好きなおやつ ルートビア クエスト挑戦可否 聖魔水 トルシェ地下 ジャケン地下 ひとこと すぐ眠くなるのと、編入クエをどこまで進めたか覚えてないのが欠点。
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【検索用 やまふとう 登録タグ 作や 作やま 作り手】 + 目次 目次 特徴 リンク 曲 CD 動画 関連タグ内の更新履歴 コメント 【ニコニコ動画】 特徴 作り手名:『やまぶどう』 2014年11月、「空っぽのオバケ」にてボカロPデビュー。 使用合成音声は初音ミク、鏡音リン・レン。 リンク YouTube piapro Twitter 曲 螢花 CD まだCDが登録されていません。 動画 関連タグ内の更新履歴 + 関連タグ内の更新履歴 関連タグ内の更新履歴 ※「やまぶどう」「やまぶどうCD」タグ内で最近編集やコメントのあった記事を新しい方から10件表示しています。 螢花 コメント 名前 コメント
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吉田尚記さんのことである。声優の竹達彩奈さんが、吉田尚記をフルーツに例えた際「干しぶどう」みたいと答えたのが由来。
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ぶどうの丘 ぶどうのおか 山梨県甲州市にある市営の観光施設。 ワインショップ、ホール、宿泊施設、温泉などがある。 所在地 山梨県甲州市勝沼町菱山5093 URL http //budounooka.com/ 2018-12-29 2008-04-12 関連項目 2008-04-12 2018年12月山梨家族旅行 この項目のタグ 2008年 2008年4月 2018年 2018年12月 ワイン 展望 山梨県 店舗 施設 甲州市 酒 タグ「甲州市」がついた項目 2004年11月6日 / 2004年11月7日 / 2004年秋合宿 / 2008-04-12 / 2018-06-10 / 2018-12-29 / 2018-12-30 / 祝橋 / 桜桃屋うちだ園 / 大日影トンネル遊歩道 / 甲州ほうとう完熟屋 / 国道411号 / 甚六桜 / 大善寺 / ハーブ庭園旅日記 / ぶどうの丘 / メルシャン勝沼ワイナリー / 柳沢峠 / 大和葡萄酒 タグ「山梨県」「施設」がついた項目 旭日丘湖畔緑地公園 / 石和温泉駅前公園あしゆ / 大渡の水くみ場 / 桔梗信玄餅工場テーマパーク / 銀河鉄道展望公園 / 丹波山村ローラー滑り台 / 長池親水公園 / ハーブ庭園旅日記 / 花の都公園 / 笛吹川フルーツ公園 / 深城ダム / ふじさんミュージアム / ふじてんリゾート / 富士湧水の里水族館 / ぶどうの丘 / 万力公園 / 道の駅かつやま / 道の駅富士吉田 / 目黒天空庭園 / メルシャン勝沼ワイナリー / 山中湖交流プラザきらら / リニア見学センター
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退屈な話をする。 大陸のひとはしに、その国はあった。 国、と一応地図には記されているものの、住んでいる人間は領だと認識していた。それほど小さかったのだ。 領主の住む館がひとつ、付随して町がひとつ。それから荘園と村がいくつか、たったそれだけの小領。 皇国エスタッドが大陸全土を平定してゆくよりも、百年ほどむかしの話だ。 ミランシアという名の領だった。 いまは無い。 数年前にほろんでいる。 のちの大陸史に「暗黒時代」と記載される、群雄割拠の時代である。どこも戦に明け暮れていた。 国の強さは、豊かさだ。産出される鉱石がどれだけのものかで、貧富の差が出た。 それから、住んでいる人間の数。人間の割合は、そのまま徴兵される数だ。 数は力だった。 ミランシア領に隣接する二領がある。ハブレストとセイゼルと言った。 「暗黒時代」の例に漏れず、この三領は領土を獲った獲られたの応酬に明け暮れていたが、国交を取りまとめ、なんとか友好休戦協定を結ぶまで漕ぎつける。 「戦にくたびれた」 三領どこかの領主が、そう言って協定を取りまとめたと記されているが、実のところは、じわじわ版図を広げる近隣の大国への対処だったと思われる。 矢は一本では折れるのだ。束ねなければ、強い力にあらがえない。 だから、束ねた。 訪れた平穏が一過性のものであることは、ほとんどの人間が判っていたが、それでもつかの間の休息は訪れた。 平穏は数年だった。「それ」は突然はじまった。 休戦協定をあっさりと「なかった」ことにして、ハブレストがミランシアに侵攻したのだ。送り込まれた内偵が、内から火を放ったのもいけなかった。 隙を衝かれたミランシアは二日ともたず、あっけないほど簡単に陥落した。 ごうごうと暗夜に燃えさかった館の周辺で、領主の関係者は次々と討ち取られていった。悲嘆が響き渡ったそうである。 ミランシアの形骸はなくなったが、ここで面白くないのは、ハブレストに勝手に協定を破られ、勝手に領土を拡大してゆくのを、してやられたと眺めていることしかできなかった三領の最後のひと領であるセイゼルである。 「ずるい」 持って回った言い方を取っ払えば、結局はその一言である。 自分勝手に協定を破って領土を拡大するのはずるい。 そこで、国内外へ向けて、ハブレストを遠回しに糾弾する声明を発した。 「協定は覆らず」 つまり、セイゼルはハブレストの暴挙を認めず、ミランシアとの友好関係を続けるとしたのである。 ただし、 「ミランシアの血をもって協定は継続する」 とした。つまり、ミランシアの領主の血筋を証明できるなにがしかが残っているのであれば、セイゼルはそれを支持するということだ。 領主一族の生き残り。 領主および第一、第二夫人の遺骸は館の焼け跡から見つかった。混乱のさなか逃がされた子供は全部で五人で、そのうち四人までは首の検分が済んでいる。 ひとり足りない。落ち延びたものと見える。 ハブレストは行方知れずの一児を、血眼になって探したようだ。 各地へ散ったミランシアの諸侯を、ひとり残らず屠ることは不可能だ。そうして、諸侯をたとえ鏖(みなごろし)にしたとしても、その土地に根付く領民がいる。何代にもわたってその土地に根付いた彼らは、亡びたミランシアを支持している。 生き残りを掲げ、ミランシアの残党とセイゼルが手を結べば、ハブレストにとって脅威になる。 「草の根を分けても探しだせ」 厳命だった。 厳命だったが、捜索に駆り出された末端の兵士に判るのは、生き残りは三歳の子供だという、ざっくりとしたそれだけの情報である。それで探せというのが土台無茶だ。 探しあぐねたハブレスト軍は、腹いせに百を超える数の三歳児を吊るしたそうだが、これはただ現地の反感と、周囲の国の非難を買うだけだった。墓穴である。 「数うちゃ当たるだろうから、きっとこの中にいる。いやいるに違いない」 これはもうやけくその域だったろう。 こうしてひとまず報告書上は、ミランシアに連なる人間は、ひとり残らず葬られたことになった。 ひとり残らず。 彼らは知らない。 深い森。 森の名はワールーン。 その森の奥に彼女は生きている。 籠によっつ分、山ぶどうを摘んだ。 「……すごい量ですね」 隣でひとつふたつと数えていた主が、あらためて積みあげた黒玉の量に目を丸くしている。多くなるだろうなと予想はしていたバラッドは、驚くと言うよりは呆れて、はあとこたえ、黒いつぶつぶの山をながめた。 自分でもここまでの量になるとは思っていなかった。 主の少女が、森に入って山ぶどうを集めるというので、付いてきたのだ。 歩いているうちにたまたま群生地を見つけた。 最初はわりと付き添い気分で見守るつもりだったのに、摘みはじめると興が乗った。摘み残して、獣にくれてやるのももったいない、だとかいう貧乏根性が湧いて出たのもある。集めているうちに彼の方が一生懸命になって、結果とんでもない量になった。 「困りましたねぇ」 言いながらたいして困っていない声が出る。 面白かったのだった。 あった、またあったと摘まむのが面白かった。子供のころ夢中になった宝探しを思い出した。 籠はずっしりと重い。ひとつをコロカントが、残りを彼が持っている。 「どうしたって、食べきれませんよね、これ」 しゃがみ込んだ彼女は山ぶどうをつつく。 やわらかな皮がすでに自重に耐えきれず、下の側からつぶれているのが判った。染みている。日持ちしないそれは、今日中にどうにかしてしまわないと、明日にはよくないにおいをはなちはじめるだろうと思う。 「そうですね、」 「今日の昼ごはんと夕ごはんと、明日の朝と昼と夜、みんなで頑張って食べたら、なくなるでしょうか」 「山ぶどうが飯ですか」 言われてすこし真面目に思案した。リスなら喜んで主食にしたと思うが、 「俺は肉が食いたいです」 「そうですよね……」 向かいで大真面目に少女が悩んでいるのがおかしい。バラッドは笑いながら、あまりたくさん食べると腹を下しますよと告げた。 「――帰って、煮詰めてみましょうか」 「これをですか」 「つぶして煮込んで、水分を飛ばして甕(かめ)に入れてしまいましょう」 そうするといつでもパンの上にのせて食べることができる。味気なくつましい食事でも、すこしはいろどりでましになるかもしれない。 バラッドが言うと、少女は嬉しそうな顔になった。わかりましたと頷いて立ち上がる。 ――本当は、ぶどう酒も捨てがたいのだがな。 その後ろ姿についてゆきながら、彼は思う。 しかし彼女が酒を口にできるのはずっと先のことだ。 だったら、大人だけが楽しめる酒よりも、彼女の喜ぶジャムがいい、そのほうがずっといい、彼は顎を撫ぜふとそう思った。 ……またこんなに集めてきて。 呆れる女の声を聞きながら、すまんすまんとバラッドは謝った。 悪ノリして、摘めるだけ摘んだのは自分だった。巻き添えで、少女が非難されてはかわいそうだと思う。 「どうせ、お前だろう」 暖炉前で木を削って何か作っていた同僚は、小言を食らい頭を掻く彼に、顔も上げずにそう言った。 「なにが、」 「量だ。姫は加減を知っている。消費量も考えず採れるだけ採ったのは、お前だろう」 「――それは、そうなんですけども」 口をとがらせて彼はこたえた。たしかに調子に乗ったのは自分で、少女をそそのかしたのも自分だ。女からぶうぶう言われるのも承知の上だったけれど、こうして知った顔でいる同僚の言葉だけはどうもむっとなる。 「だって、一生懸命集める姫の顔が可愛かったんですよぅ」 「お前の趣味嗜好にまでいちいち口をはさみたくないが、考えていることを口に出すな。気持ち悪い」 「悪かったですね」 主の少女のもとへ戻ると決まってうきうきと浮つくバラッドへ、グシュナサフは時に諫める言葉を口にする。同僚は、彼が少女へ忠心とは別のものを抱いていることを勘づいている風だった。 ――度を過ぎるな。 釘を刺すのである。 (……判ってるよ) 肩をすくめて彼はおどけてみせた。 少女は大恩ある主君の娘。自分は主君の情けに拾われた一介の人間にすぎない。 (……でも、叶うはずがないからこそ、憧れたっていいだろう?) 裏を読む、だとか。顔色をうかがう、だとか。脅しを適度に交えながら飴をちらつかせて見せる、だとか。 この場所も、少女も、そうした汚いものとはまるで無関係だ。 それがバラッドには心地よく思えるし、ひどくうらやましい。 うらやましいからまぶしいのだ。 「バラッド、手伝ってください」 思いにふけかけた彼へ、大きな鉄鍋を抱えたコロカントがひょいと顔を出し、三階の階段上から呼びかけた。 「普段使わないからここにしまったんですけれど……、重くて、わたしひとりでは持てないの」 「わあ、今行きます」 慌てて彼は腰を上げる。鍋の大きさに、押さえている少女の体がゆらゆら揺れている。あの高さから転げ落ちるのは洒落にならないと思う。 「待っててくださいよ、姫は動かんといてください」 「はい」 言われた通りおとなしく彼を待つ少女のところへ、急ぎ階段を駆け上がりながら、そう言えばおとぎ話の姫君はみな高い塔の上に閉じ込められているな、だとかどうでもいいことをふと、思った。 大きな鉄鍋をよく洗い、その中に荒くつぶした山ぶどうと糖蜜を混ぜ合わせ、しばらく置いたのちに火にかける。 ぷつんぷつんと音をたて、表面の黒い粒粒が下からの熱にちいさくはじけては、気泡を散らして沈み込む。焦がさないように薪の量はいつもよりずっと少ない。はじける音と様子が面白かったらしく、少女がわくわくしたような顔で、鍋をのぞきこんでいた。 木べらを渡し、時々かきまぜるように指示すると、真剣な顔をして首を縦に振る。 焦がさないようかきまぜる、ただそれだけのことなのに、もっとひどく重い任務を請け負ったような風をして、それがまたバラッドにはおかしかった。 「そういえば」 へらを構え、山ぶどうジャムの表面をのぞきこむコロカントの背へ、軽い口調で彼は言った。 「明日、また『向こう』へ戻ります」 数日滞在してしまった。この森の外側とはまるで異なる時間の流れが心地よかった。なるたけ未練のない声で話せていたらいいが、そんな風に思う。 聞いた彼女がふり向いて男を見た。ジャムの表面を眺めるときとは別の目の色で、じっとバラッドの顔を眺めている。 この目は苦手だなと、彼は内心思う。この、年の割に大人びた、こちらの思惑を見透かしてくる目は苦手だ。 「グシュナサフも、いっしょにですか」 「彼も一緒に戻ります」 「――そうですか」 しばらく間を置いて、それから息をひとつ吐き、そっとコロカントがこたえた。 「静かになりますね」 さびしいだとか、自分も連れていってほしいだとか。少女は決して口に出さない。自分のわがままが、大人たちを困らせることを知っているからだ。 「また、じきに戻りますので」 「はい」 同じ年頃の遊び相手もいないこの森の奥で、退屈でないわけがない。だのに、バラッドの言葉にこっくり頷き、木べらを鍋に突っ込みかき混ぜる。 それが不憫だと彼は思う。 「――……今はまだ、無理ですが」 心なしか悄然としている少女を笑わせたくて、彼はことさら声を明るく張り上げた。 「もうすこし情勢が落ち着いたら、ちょっぴり遠出をしたいですねぇ」 「遠出、ですか……、」 聞いたコロカントが首を傾げる。 「遠出というのは」 「野掛けですかね。……まあ、野、じゃなくて町ですけど。いいですよ。町。人がいっぱいいて、店がいっぱいあって。お弁当持って、おやつも持って、出かけましょう」 「出かける」 「そう。オゥルは留守番してもらって、それで、姫と、俺と、グシュナサフで。ハナに乗って行くんです」 「ハナに」 「はい。姫は、馬の背に乗って駆けたことはありますか。早いですよ」 「ハナは大きいですけど、……でも、三人乗れるかしら」 「グシュナサフは歩かせましょう」 「おい」 少女と彼が山ぶどうを煮詰めるのを、遠巻きに黙って見ていたグシュナサフが、聞き捨てならないといった態で口をはさむ。 「お前が歩け」 「か弱い俺を歩かせたら死んじゃいますって」 「鍛えろ」 薄情な言葉に薄情な言葉で返されて、バラッドはええぇ、と泣きを入れた。 「……バラッドは、弱いのですか」 グシュナサフとバラッドの交互を眺めていた少女が、彼らの会話に訝しげな顔になって疑問を口にした。 「からきしです。物語に出てくる英雄とはちがいます」 「でも、……、お父上と一緒に戦に出た、騎士なのでしょう」 「――俺は、騎士ではないですよ」 聞かれて苦笑を浮かべながら、彼は首を振る。 「騎士ではないのですか」 「騎士ではないです」 「騎士になるのに、なにかきまりがあるのですか」 「それがね。あるんですよ。あのですね、騎士って言うのはですね。もっとこう、立派で、強くて、礼儀正しくて、そうして皆から彼こそがふさわしいと認められたものがなるんです」 「バラッドは」 「俺は、なりそこないですので」 「……なりそこない、」 はい。少女の言葉に彼は頷く。 「赤い頭じゃ、ダメなんですよ」 「……頭……、」 聞いた少女の目が、おのれの頭に移動するのを感じ、彼はがりがりと頭を掻いた。 「頭の色が赤いと、騎士になれないのですか」 「なれないんですよ。……戦場ってやつは、なにかと縁起だの、ツキだの、願掛けだの、気にしたりするんですね。鎧の留め具の紐の結び方にこだわるヤツとか。戦が終わるまでは髭を剃らないだとか。お守りがわりに女の毛を懐に入れるとか。わりといるんですよ。他人が聞くと、けったいに思える風習まで、信じてたりするんです。……、……まあ、運も味方のうち、だとか、信じるものはすくわれる、だとか言う言葉もあるくらいですから、あながち間違いじゃあないんでしょうけども」 「でも、それと赤いのと、なにか関係が」 「赤は、血の色ですので」 肩をすくめて告げると、ひゅ、と少女が息を吸った音が聞こえる。 「でも、そんな、」 「そうなんです。頭が赤い、血も赤い、だから赤い頭が陣営にいると血が流れる、流れたら負ける、だから不吉だ。――そういう理論ですね。参りますよ。こっちだって、好きで赤毛に生まれたわけじゃあないんですが」 「……、」 彼の言葉に、少女はうつむき、黙って鍋へ木べらを突っ込む。困っているようにも見えた。……参ったな、困らせるつもりはなかったんだが。 語りすぎたかと同僚を眺めれば、眉をしかめてこちらを睨んでいる。お前はひと言多い、あとでそんなように言われるのだろうなと思った。 しばらくそのままコロカントはぐるぐると鍋の中身をかき回し、そうして、 ……でも。ぽつんと小さく呟いた。 「――え、」 彼は思わず聞き返す。 「でもわたしは、バラッドの髪の色、好きですよ。朝焼けと同じ色です。とてもきれいだと思います」 「ありがとうございます」 褒められ、おどけてバラッドは赤い頭を下げた。……朝焼けか。頭を下げていたので、口の端が皮肉に上げられたのを、少女に見られなくてよかったと思った。 たまさか表現した色が、その色だっただけだ。深意も意図もない。 だからバラッドは、彼女が、というよりも、彼女が発した言葉を、賞賛そのままに受け取れないひねくれたおのれの心根が、すくえないなと思った。 きれいだとせっかく言われているのに、素直に喜べないおのれが醜いなと思った。 心底厭になる。 戦場では、朝焼けは凶兆のしるしだ。 (20180914)